ニュルンベルクのマスター シンガー ウィーンオペラ
MAY 2024 | ||||||
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ニュルンベルクのマイスタージンガー
作曲&台本:リヒャルト・ワーグナー
初演:1868年6月21日ミュンヘン宮廷劇場
あらすじ
時と場所:16世紀中頃
第1幕
カタリーネ教会。明日は聖ヨハネ祭。金細工師の親方ポーグナーの娘エファと騎士ワルターは礼拝の席でそっと目を交わす。礼拝が終わるとエファは乳母マグダレーネに付き添われワルターの近くにやってくる。マグダレーネが教会に忘れ物を取りに行っている間にワルターはエファに婚約者はあるかと尋ねる。マグダレーネが戻り連れ戻されそうになるが、そこに靴屋の徒弟ダーヴィトが教会の控え室の幕を引くのが見える。マグダレーネとダーヴィトは恋仲である。マグダレーネは一瞬困惑する。そして明日の歌合戦で優勝したマイスタージンガーがエファの花婿になると告げる。歌の規則を知らないワルターは失望する。ダーヴィトが歌の試験の準備にやってきた。彼に歌の規則を教わることになったワルターは規則の煩雑さに頭を抱えるが、マイスターとは立派な詩を作り、それに合う新しい音楽を付けられる人だと聞いて希望を取り戻し試験に挑む。エファと結婚を望む書記ベックメッサーは、ライバルの出現に渋い顔。彼は記録係として採点を担当。ワルターが若々しく春の喜びを歌いだすと、間違いだらけで落第だと攻撃する。靴屋の親方ザックスがかばうが受け入れられない。
第2幕
ポーグナーとザックスの家の前の通り。乳母から試験の結果を聞き嘆くエファ。仕事場に戻ったザックスは今日の騎士の歌を思い返し大いに気に入ったと歌う。エファがそっとザックスに相談に来る。秘かに彼女を愛しながらもワルターと結ばせてやりたいと考えるザックスは巧みに話しをそらす。エファとワルターは駆け落ちを決心。エファが乳母に変装し逃げようとするとベックメッサーがやってくる。隠れた2人に気づかず、エファの服装で窓辺に立つマグダレーネに向かい愛を歌う。これをザックスが靴底を叩いて邪魔をし、さらにダーヴィトが恋敵と誤解してベックメッサーに殴りかかり大騒ぎに。
第3幕
ワルターがザックスの仕事場に入ってくる。ザックスはワルターにこれから行われる歌合戦のため美しい歌を作ることが必要だと説きいろいろと忠告する。そしてワルターが見た美しい夢をザックスは紙に書き留め応募歌にと勧める。その後ベックメッサーがザックスの仕事場に誰もいないのを見て入ってくる。そしてザックスがワルターの詩を筆記した紙を見つけ、ザックスがエファに求婚するための歌だと誤解する。事情を察したザックスは紙を進呈。大喜びでベックメッサーが帰る。エファが白い結婚の衣裳で出てくるがどことなく不安そうである。そしてザックスに靴の具合が悪いと文句をつける。そこに着替えをした晴れやかな騎士姿のワルターが入ってきて今朝の歌の続きを歌う。エファは感激するとともに出ていこうとするザックスを引きとめ感謝する。そこにマグダレーネとダーヴィトが飾り立てた姿で入ってくる。そしてザックスは完成したワルターの曲に「朝の夢の歌」と命名、それを洗礼としダーヴィトを証人にすることにする。ワルターの勝利を一同は期待する。ペグニッツの野原で歌合戦が始まる。まずベックメッサーが歌うが、歌詞を暗記していないので不安定となり、前夜のセレナードが入ったり音程を間違いたりで審査の親方達を呆れさせる。ザックスは本当の作者としてワルターを導き入れる。見事な歌に一同は感心する。ワルターは入賞しポーグナーも感動し、エファは大喜びである。エファの手で彼の頭上に月桂冠がかぶせられる。2人は祝福を受け、ポーグナーはワルターにマイスターの資格を与えようということになるが一旦は拒否する。しかしザックスがマイスターの重要性を説くとそれを受け入れる。人々はザックスとドイツ芸術を讃えて大合唱。(幕)
プログラムとキャスト
<スタッフ・キャスト>
指揮:Philippe Jordan
演出:Keith Warner
舞台:Boris Kudlička
衣装:Kaspar Glarner
照明:John Bishop
ビデオ:Akhila Krishnan
振付:Karl Alfred Schreiner
演出助手:Katharina Kastening
ハンス・ザックス:Georg Zeppenfeld
ファイト・ポグナー:Günther Groissböck
ジクトゥス・ベックメッサー:Wolfgang Koch
フリッツ・コートナー:Martin Häßler
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:David Butt Philip
ダヴィド:Michael Laurenz
エヴァ・ポグナー:Hanna-Elisabeth Müller
マグダレーナ:Christina Bock
他
*出演者等は変更となる可能性があります*
ウィーン国立歌劇場
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その他、ヨーロッパ内(パリ、ミュンヘン、ミラノその他)のオペラ、コンサートのチケットも確実のに手配いたします。
ご予約いただいたチケットはEチケットとなります。もしもEチケットが届かない場合は、メールでお知らせください。
又、ウィーンで開催されるクラシックコンサートは勿論、ご希望であればオペラ座近くのホテルやレストランのご予約も可能です。
連絡先
住所:Wohllebengasse 6/2,
1040, Wien
電話:+43 19688622
メール : office@vienna-concert.com
公共交通機関
地下鉄: U1、U2 、 U4
トラム: 1 、 2、D 、62
バス: 59A
停車駅:カールスプラッツ/オペラ Karlsplatz/Oper
タクシースタンドが近くにあります。又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機しています。ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。
歴史
ウィーン国立歌劇場はウィーン造形アカデミーの建築家アウグスト・シカート・フォン・ジッカルツブルクとエドゥアルト・ファン・デア・ニルが共作で設計し、1869年5月25日、当時の皇帝フランツ·ヨーゼフと皇后エリザベートの存在下で、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」により盛大にこけら落としが行われました。
フランツ·フォン·ディンゲルシュテット(劇場支配人・詩人)、ヨハン・ヘルベック(指揮者・作曲家)、フランツ・ヤウナー(演出家・劇場支配人)、ヴィルヘルム・ヤーン(指揮者)などの芸術的影響を受け、オペラ座の人気は益々高まっていきました。1897年に総監督となったグスタフ・マーラーは、古い上演システムを改新し、新しい舞台芸術を取り入れ、新世代歌手を積極的に起用するなどの第一次改革を行い、その後後継者たちにも引き継がれていきました。
又、マーラーはそれまでオペレッタを上演しなかったオペラ座にヨハン・シュトラウスの「こうもり」を正式なレパートリーとしました。
20世紀になると、総監督のリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」(1916年10月4日)や「影のない女」(1919年10月10日)の初演が行われます。
第二次世界大戦中、1938年から1945年年間はオペラ座暗い時代を迎えます。ナチスの下で多くの団員が追放・殺害され、様々な作品が上演禁止になりました。
1945年3月12日、連合軍の爆撃により舞台は破壊され、建物は火災に遭います。その後、ウィーン・フォルクスオーパーやアン・デア・テアーターウィーン劇場が仮の拠点となり、1955年11月5日カール・ベームによる「フィディオ」の上演で再開を果たします。
1956年に芸術監督に就任したヘルベルト・フォン・カラヤンはイタリア語やその他の外国語作品もドイツ語による上演を行ってきたそれまでの慣例を破り、原語上演の方針を導入し、これはその後ドイツその他の大劇場にも波及しました。
今日ウィーン国立歌劇場は、多大なレパートリーが故世界で最も重要なオペラ座の一つとみなされています。
2010年9月1日以来、音楽監督はフランツウェルザー=メスト、音楽総監督はドミニクマイヤー。